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情報の集約とコミュニケーションの円滑化 - チームの情報のハブになる便利なツール Flowdock

Posted on:2011年7月9日 at 00:35

チーム内で扱われる情報を一箇所に集約し、リアルタイムにそれらの情報についてコミニュケーションをとれるようなツールはないだろうか? たまたまフォローしている方のつぶやきで知った Flowdock。1 ヶ月程使ってみたが、まさに求めていた(以上の)ツール。

lowdock

実際に使用している画面は以下のような感じ。
使い方は至ってシンプル。まさにヒットしているコミニュケーションツール(twitter だったり、2ch だったり)の特徴だ。 このシンプルさのため、自分たちの目的に合わせて自由に使える柔軟性も合わせ持つ。

lowdock-1

左側が influx(直訳すると「流入」) と呼ばれているもので、チーム内に必要な情報を流しこむところ。
上記画面では、twitter のリアルタイム検索の結果、チェックしておきたい twitter アカウントの情報、Wiki ツールである Confluence の更新履歴などがリアルタイムに流れ込んできている。

この流れこんできている 1 つ 1 つの情報にはコメントを入れることもできる。
例えば wiki で書かれた更新履歴についてコメントして議論したり、後でチェックしておきたい情報にはコメントを入れておくようなこともできるので、情報が埋もれてしまうことがない。

右側がグループチャットのペイン。
独り言を呟くのもよいが、twitter のように ”@” を使って宛先を指定できたり、”#” を使ってタグを付けることもできる。
自分宛のつぶやきには上記のように背景色が黄色になるのでわかり易い。また、設定で変えられるが自分宛のつぶやきが届いた場合には「ポローン」と音で通知してれる。

使い方がシンプルな割に多くの特徴をもつアプリケーションで、なかなかその良さの全ては書ききれない。
先に記述した内容と多少重複すること部分もあるが、公式サイトで書かれている 3 つの特徴について書いてみる。

具体的にどういうことか?

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Discuss (議論する)

リアルタイムグループチャット && ファイルの共有と保管場所として

チーム内のコミニュケーションにメールを使うのは非効率でストレスが溜まる。
開発者間であれば、IRC などを使うのも手なのだが、デザイナーさんであったり、IT を専門としない方などとのやり取りには使い難い。
また、画像などが扱えると会話がスムーズになったりもする。

誰にでも簡単に使えて、画像の扱いも容易なリアルタイムグループチャット、まず 1 つ目の Flowdock の特徴。

更に、Twitter のように、”@” で宛先を指定でき、指定された方では音声での通知(設定は変えられる)、背景色の変化などで容易に認識できるようになっている。 また、”#” でタグ付けが行える。

タグでの絞り込み検索、”@” の宛先による絞り込み検索なども行えるので、チャットアプリケーションにありがちな 過去情報が埋もれてしまう心配もない

タグ、”@” による宛先指定は取り外し可能なので、自分などはちょっとしたタスク管理にも Flowdock を使っており、タグを活用している。 すぐできないタスクには “#todo” タグを振っておき、後で”#todo”タグでタスクを検索、完了したらタグを剥がす、というような使い方。
また、”@” を併用することで、誰のタスクなのか?まで管理できたりもする。

Aggregate (集約する)

他システムとの容易な連携

Redmine や JIRA といった課題管理システム、Confluence などの Wiki システム、github など、プロジェクトには欠かせない他システムとの連携が容易に、かつ、リアルタイムに行える。

リアルなアップデート情報は Flowdock だけを気にしていれば事足りるようになる。

このチームに必要な情報を全て 1 箇所に集約できるというのが、2 つ目の Flowdock の特徴。

Atlassian 製品の代理店でもあるらしく、Atlassian 製品との連携は特によくでている。
それ以外のものでも、基本 RSS フィードをはいているものであれば、Flow に流し込むことができる。

また、Twitter との連携も可能で、リアルタイム検索の結果の流しこみ、Twitter アカウントの follow も可能。

開発チームであれば、リポジトリへのコミットログや、deploy 情報も流し込めるので Flowdock の influx を追っているだけで、ティーム内の活動状況を把握することができる。

Organize (整理する)

タグ付けで会話をナレッジに

グループチャットでは一過性の情報をやり取りすることが大半だが、Flowdock ではそのやり取りがそのままナレッジとしても蓄積される仕組みを用意してくれている。
これが 3 つ目の Flowdock の特徴。

まず、やり取りされる情報は全て永久に Flowdock に保存される。
Twitter のようなタグ付け、メンションの機能、そして、全文検索も可能なので、過去やり取りした情報を容易に後からピックアップすることができる
(タグは日本語でも全然問題ないが、全文検索に関しては現状日本語での検索は行えない。)

「ドッグフードを食べる」

ダラダラと書いてしまったが、使ってみてもらえるとすぐにその良さを体感してもらえるのではないかと思う。

ソフトウェア開発の概念で、「ドッグフードを食べる」という言葉がある。

自社製品を自分たちでも実際に業務で使って評価して開発していることを言うのだが、使ってみて、まさにそうして開発されてきたサービスではないのかなと感じた。

自分たちが必要、便利だと思うものをサービスにして、それをその利用者にも喜んでもらえる、という状況は理想的な状況だ。

フィンランドの会社のようで、メンバの方とちょっとやり取りさせてもらったのだが、とても丁寧で親切。
そして、自分たちのサービスを好きで、誇りを持っており、更によいサービスにしていきたいと思っている意志と情熱がひしひしと伝わってきた。

今後の更なる進化も期待できるサービス。