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MindTouch Deki wiki

Posted on:2009年4月21日 at 01:09

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MindTouch Deki wiki とは

Wiki クローンにはいろいろなものがある。それぞれに個性があり、好み、用途に応じていろいろなものが使用されているが、

という点で、個人的には MindTouch の Deki wiki を推している。

wiki は、wiki に慣れた技術者同士で使用するのであれば、独自の記法、コンテンツの管理などメンバ間で何とか運用していけるのだが、wiki に慣れていないメンバも合わせて運用していくとなると、少々敷居が高い(と言うか、面倒臭がって使ってくれない。。)場合がある。ナレッジデータベースはメンバに使われてナンボのものであるので、初心者でも扱い易いというのはポイントが高い。

MindTouch 社が MediaWiki をベースに開発したものだが、MindTouch 社のサポートと Windows 製品との連携が強化された商用版と、フリーで利用可能な Community Edition を揃えている。Community Edition であっても充分実用的だ。

MindTouch Deki の特徴

MindTouch Deki は

という構成となる。

.NET Framework ということで Windows のみ?と思われるかもしれないが、Unix 系の OS では、Mono 上で動作する。

wiki としては重厚な構成の感じがするが、なんと言ってもこの wiki の特徴としてすばらしいのが RESTful な設計で作られているところ。バックエンドで動く dekiwiki サーバは RESTful Web サービスとして存在する。 この分離によって、デフォルトではフロントエンドに PHP で作成された Web アプリケーションを使用しているが、wiki コンテンツを扱うのに開発言語を選ばない。

確かに通常の Web サイトであっても、HTML をパースして・・・と力技でやれなくは無いかもしれないが、RESTful、リソース指向な設計で作成されているサービスを扱うのに比べると大変な苦労をすることになるし、大概は破綻する。。 そもそもブラウザで扱うことだけを想定したサービスで、リソース指向になっていないところで無理がくる。

と、話が wiki の話から逸れつつあるが、そのようなバックエンドを持ちつつも、デフォルトのフロントエンドのインターフェイスがすばらしい。

良質な情報を継続的(ここが素晴しい)に提供してくださっている MOONGIFT さんのサイトでも取り上げられている。2007 年 11 月の記事ではあるが、さらに進化している。

インストール版と比べると若干寂しい感じもしたが、現在フリーで ASP サービスも利用 できるようになっている。雰囲気を味わにはよいかと思う。

そんなに良いのに何故流行っていない?

確かに、その良さは認められつつも日本ではあまり流行っていない気がする。

というところがあるのではないかと勝手に思っている。

前者は確かに手軽にレンタルサーバに入れられるものでは無いし、一昔前はインストール作業もかなり面倒臭かった気がする。

ことインストール作業に関しては、大分敷居が低くなっているように思う。最近 v8.08 から v9.02 のへのバージョンアップを行ったのだが、インストールガイドもかなり丁寧になってきている。 (バージョンアップに関しては幾つか嵌りどころがあったのだが、それはまた別の機会に。)

商用版とフリーの Community Edition では、手順はほとんど変わらないのだが、参照するレポジトリが異ったりするので注意する必要がある。

後者の日本語の情報に関しては以下のようなサイトがあるようだ。

情報共有に何か良い CMS がないものかと、探している方などには、一度使ってみて試してみる価値のあるソフトウェアだと思う。